・・・ 博物館・科学館は楽しいよ ・・・

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仙台市天文台▼2020/11/13:仙台市郊外にある仙台市天文台に行ってきました。ここには2017年にも一度来ているのですが、一部の展示がリニューアルされたので見てきました。部分リニューアルなので、それほど大きくは変わっていませんでしたが、これまでは太陽系の惑星を中心にしてストーリーを展開されていたのですが、リニューアルでは惑星という視点ではなく、一つの天体として、星の性質というような切り口で展開されていました。恒星が光る色についてスペクトルから見るちょっとむずかしいけども大切な話として紹介されていました。昨今のコロナ禍で、どの科学館もお客さんが体験したり、スタッフから積極的に説明したりということが難しくなっている状況ですが、仙台市では市博物館もそうでしたが比較的ゆるいようでコロナ対応で体験を中止しているアイテムはほとんど無かったです。子供たちもしっかり体験していました。プランクトンのライブ投影▼2017/12/14:東京の「葛西臨海水族園」の特設展「見えない海の生き物たち展」の展示の計画をしました。内容は「小さくて見えない」「隠れていて見えない」「周囲に溶け込んでいて見えない」というようないろいろな理由で普段、私たちの目につかない海の生き物を紹介する企画展です。元々が見えにくい生き物なので、それらを子供たちにも興味を持って見てもらえるようにするには、子供たちが体験的に見てもらえるようないろいろな展示の工夫が必要です。寄生虫顔出しパネルプランクトンのような小さな生き物はシャーレの中で動いている様子を投影器でライブ投影したり、珪藻などのような肉眼で見えないような小さい生き物は顕微鏡で見てもらい、魚の体内に隠れている寄生虫などは標本で展示するだけでなく寄生虫の姿を顔出しのパネルにして来館者自身に寄生虫になってもらって撮影スポットとするなど、体験的に楽しめるしかけを工夫しました。これまであまり生き物の展示を計画したことがなかったので、とても良い経験になりました。ボールレース▼2017/05/11:越谷科学技術体験館に行ってきました。埼玉県越谷市にある科学館で2001年に開館した施設です。当時の提案コンペには私も参加した記憶がありますが取れませんでした。その後開館してからどのようなのが出来ているのか見に行ったことがあるのですが、いくつかの展示物がテーマに合せて配置されているという事もなくバラバラのテーマの展示装置が漫然と並んでいるという印象でなんとなく工事途中のような印象を受けました。開館して15年経て、そこがどんなふうに変化しているかと久しぶりに行ってきました。全体の展示はあまりかわっていなかったのですが、なんとそこに科博の新館(現地球館)の計画時(1668年)に私が計画した「ボールレース」という展示装置が置かれていました。回転鉄棒マン3つのコースにボールを転がしてどのコースのボールが早くゴールに到達するかという体験装置です。当時の科博の新館2階には「身近な科学」とう理工系の体験アイテムを集めたゾーンがあったのですが、その中の展示の一つです。「身近な科学」が新館から地球館へとリニューアルするときに「身近な科学」エリアも解体されて、各地の科学館に展示物を譲渡したのです。その一つが越谷に来たということです。同じように大宮にあった東京電力のPR施設「TEPCOソニック」で展示されていた展示装置が2011年の東京電力の福島原発の事故に伴いこの「TEPCOソニック」も閉鎖されたので、そこにあった展示物が譲渡されてこの越谷に来ていました。「回転鉄棒マン」という磁力の反発を利用した展示装置でこれも私が設計した懐かしい装置です。ロボットアームのデモ▼2017/03/23:浜松にあるスズキ自動車の企業博物館「スズキ歴史館」に行ってきました。浜松駅からJR東海道本線を豊橋の方に1駅行った高塚という駅の近くにあります。スズキ自動車が織機のメーカーとして始まった創業の歴史の紹介と、現在のスズキ自動車の広がり、そしてヤマハ、河合楽器、ホンダなどいろいろなモノづくりが生まれた遠州という地域の産業や歴史を紹介するコーナーで構成されています。。遠州が生んだ「ものづくりの偉人」正直言いますと私はトヨタ自動車が自動織機で大きくなり、やがて自動車を作り始めたのは知っていましたが、スズキもそうだったとはこの歴史館に来て初めて知りました確かに自動織機を作るには金属を加工する技術と精度の高い木工技術が必要ですから、その金属加工と木工の技術が自動車や楽器製造などへと広がったのは十分考えられます。こうした機械メーカーの展示では定番の産業ロボットの展示がありましたが、ここではよく見られるような小型のロボットアームのデモンストレーションではなくて、自動車のドアを取り付けるような大型部品のデモンストレーションなので、動きが大きくダイナミックで、動作も早くて結構迫力があり面白かったです。茨城自然博物館▼2017/01/26:久しぶりに茨城の自然博物館に行ってきました。この博物館も浜松科学館や六都科学館と同じ設計事務所「環境デザイン研究所」が計画したもので、展示も似た部分が多々あります。この茨城自然博物館は展示テーマも広く、地質や恐竜、海の生き物や動植物、そして宇宙と多岐にわたっています。写真の展示は海の生き物のコーナーの展示室で吹き抜けの展示室のデッキ部分から下のフロアを見たものです。めくりグラフィック展示平面で渦のような丸い形の展示ケースの中には、いろいろな海の生き物、そして、その丸いケースの上面には集まっている小さな魚を狙う水鳥など、周囲には水面をと飛ぶイルカやトビウオなどを配置して、海の1シーンを造形にしています。行った時には「外来生物」についての企画展をやっていました。ペットや観賞用で飼われていた動植物や、渡り鳥が運んできた物などを紹介していました。企画展の展示は館のコレクションのいろいろな生き物の拡大模型などと共に、シンプルな「めくり式展示」で構成されていました。。めくりケース展示「めくり式展示」とはグラフィックや展示ケースにカバーの板がかぶさっていて、それを来館者が自分でめくって見るという単純な展示です。この「めくり式」の展示は昔からの展示手法ですが、「隠してあると見たくなる」という人間の心理を刺激するようで、皆さん楽しまれていましたこれらのめくり式の展示はあまりコストもかからないで作れますので、工夫しだいでいろいろな応用が考えられると思います。浜松科学館 自然観察園▼2017/01/09:浜松科学館は屋内の展示室だけではなく屋外の館庭もサイエンスパークとして重要な展示として位置づけています。屋外展示で定番のパラボラや日時計の他に、池を使ったポンプ装置や、ちょっとした茂みが作られていて昆虫や動植物などを観察する自然観察園として計画されています。リニューアルにあたっては、新しい科学館の顔としてこのサイエンスパークをどう活用するかが大切になってきます。浜松科学館 サイエンスパーク▼2017/01/08:浜松駅前にある浜松科学館のリニューアルについて、去年の福岡市科学館の計画と同じような立場での業務の依頼をいただきました。設計作業ではなく市が科学館リニューアルするにあたってのアドバイザー的な内容です。もちろん基本的な方針は市や専門家会議で進めるのですが、展示の設計や制作側のアドバイス的な業務です。まだ具体的な内容は見えてませんが、現在の科学館は、多くの科学館を手がけている「環境デザイン研究所」の仙田満さんが手掛けた施設で館内の動線もいろいろな所に抜け道などがあり展示装置や空間の色使いもカラフルで、展示物もいろいろな体験があります。浜松科学館の内部1986年に作られた科学館で、日本の科学館の一つのスタイルを作ったとも言えますが、30年前に作られたので、さすがに各部が老朽化してバリアフリーなどの対応も必要になったので、基本的に全館リニューアルという計画になったようです。私が科学館の設計にかかわるようになった時から、既に浜松科学館はあり、いろいろと勉強させていただきました。そういう意味で浜松科学館は私も好きな科学館でもありどうなるのか楽しみです。伊豆の長八美術館▼2017/01/07:昔から建築の内外壁などに使われていた「漆喰」(しっくい)は、左官職人がコテで塗りますが、その漆喰をコテで立体的なレリーフのような造形を「鏝絵(こてえ)」という技法があります。この鏝絵の名人として「長八」という人がいて、その人の作品紹介顕彰した美術館が南伊豆の松崎にあります。設計は「石山修武」という方で独特な造形の建築を作られている方で以前から一度行ってみたかったので豊橋出張の帰りにちょっと寄ってきました。独特なポストモダンのデザインの建築です。美術館の施工にあたっては多くの左官職人さんが参集して左官技術の技を奮っています。展示は長八さんの作品実物や左官技術について紹介されています。▼2017/01/06:2010年に愛知県岡崎市の分子科学研究所からのご依頼で研究所を紹介する展示室を作らせて頂きましたが、昨年の秋に新しい展示物を作りたいとのお話がありました。そこで研究所で研究されているテーマをヒヤリングさせて頂き、その中からわかりやすさや体験の面白さから、走査プローブ顕微鏡による原子操作の擬似的な体験装置を作ることになりました。これから装置の具体的な検討をして仕様を決めて、設計、試作、動作実験、そして年度内納めなのちょっと大変です。西東京市から見たダイヤモンド富士▼2017/01/05:新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。この写真は、年明けに西東京市にある多摩六都科学館に行った時に、帰り際に見えた「日没のダイヤモンド富士」です。本当は日の出が見られるともっと素晴らしいのでしょうけども、東京から日の出のダイヤモンド富士は見られませんからね。とりあえずは新年から良い物を見ました。 木炭燃料電池の実験ワークショップ▼2016/12/11:今回は展示施設の計画ではなくて、都内に新しく出来た「水素についてのイロイロ」を紹介する施設「水素情報館スイソミル」でワークショップをさせて頂きました。私も展示の設計事務所ではありますが、科学系の展示施設が専門なので、これまでの経験である程度の科学知識と実験経験もありますので、そうした関係でお話を頂いたのです。施設が水素情報館なので、テーマはもちろん水素を使った燃料電池の実験工作です。ワークショップのお話を頂いてからいろいろと調べてみたら、意外に簡単に水素を使った燃料電池の実験工作ができるということがわかりました。木炭燃料電池の実験ワークショップ塩水を入れた容器の中に、木炭(備長炭)を入れて、それぞれをプラスとマイナス電極として電線を繋ぐだけです。でもそのままでは木炭の回りにある水素が少なすぎるので、電池を繋いで「充電」ではなく「電気分解」を起こして、マイナスの電極側の木炭に水素をためます。そうして出来た水素が木炭の中の小さな穴の中で空気中の酸素と反応して電気を起こすのです。ですからその木炭に繋いだ電線に電子オルゴールを繋ぐとメロディーが流れるのです。簡単な工作で電気ができるので、子どもたちもとても喜んで体験していました。陸前高田 奇跡の一本松▼2016/11/03:三沢の航空科学館の検討会のために、今年は何回か東北に出張して県内のいろいろな施設を調査して来たのですが、どうしても行きたかった震災での津波の被害が大きかった三陸を回ってきました。まず盛岡で車を借りて田老という街に行きました。この街は高さ10mの防潮堤に囲まれていたのですが、その倍の高さとも言われる津波で大きな被害を受けました。その後、海岸沿いに南に下り宮古、釜石、大船渡、陸前高田と回って来ました。山から土砂を運ぶベルトコンベア道中はどこの海岸も大規模な防潮堤工事が実施されていて、山から防潮堤を作る土砂を運ぶためのベルトコンベアが縱に作られダンプカーが走り回っていました。私などは津波の被害をニュースでは聞いて知っていても実感はそれほど無かったので「海岸線に10mもの防潮堤を作って海と断絶させてしまうのはどうなの?」というイメージも持っていたのですが、現地で語り部から被害の様子などを生で聞くと、そんな単純な話しでは無いな・・と実感しました。陸前高田では「奇跡の一本松」にも行ってきましたが周辺は津波でさらわれたこともあり、建物などは殆ど無く荒涼としていて、仮設の通路が作られていました。つくずく自然のエネルギーの凄まじさを感じました。青森市ねぶたの家ワ・ラッセ▼2016/11/02:今年の初めからお手伝いさせて頂いている青森県三沢の航空科学館のリニューアル検討会のため、青森に出張してきました。写真の施設は「ねぶたの家ワ・ラッセ」と言い、青森の一大イベントの「ねぶた祭り」を紹介している展示施設です。巨大な青森ねぶたの実物が展示されていて、一年中ねぶたの雰囲気を楽しめる施設です。建物の外側をたくさんのスチールの帯板で囲み、のれんをかき分けるように一部が開かれていて出入り口となっているとても印象的な建物です。葛飾区未来わくわく館▼2016/10/07:数年前に葛飾区金町に出来た 葛飾区科学教育センター「未来わくわく館」に行って来ました。理科大が2013年に九段から葛飾区にキャンパスを移して、構内に作られた科学体験施設です。それほど大きな展示施設では無いですが、「光」「水」「空気」をテーマにしたいろいろな体験装置や、学校の校外実習や、グループなどでの科学体験が出来る実験室などがある施設です。私のところでは体験アイテムのアイデア出しなどのお手伝いをさせて頂きました。施設の周辺には団地やマンションも多く、多くの子供達が来館しています。秋田自然科学学習館▼2016/09/11:にかほのフェライト科学館を見た帰りに、秋田駅に戻り、秋田駅に隣接する「秋田市民交流プラザALVE」の中にある「秋田自然科学学習館」という施設に行って来ました。いろいろな科学についての体験施設です。展示の内容はpdfファイルがありました。「小さい子供などに科学への興味を持ってもらえるように」と宇宙やヒトの感覚、熱や光、エネルギーなど幅広いテーマの展示物がありました。ただ特に解説のスタッフなどはいないようで、事務スペースにいるスタッフさんが、質問があれば答えるというような感じでした。見学した印象では、体験効果がイマイチのように思える物や、内容が分かりにくい物なども多く、科学の入口として低学年や一般の方に体験してもらいたいのであれば、もう少し分かりやすい楽しい展示の方が良いかと思いました。大分県日田市小鹿田焼▼2016/08/19:福岡市の科学館の関係で福岡に出張したので、ちょっと足を伸ばして、大分県日田市にある伝統的な焼き物「小鹿田焼(おんた焼き)の里に行ってきました。福岡から高速を通って日田インターで降りてから狭い山道を行くと、小さな集落があります。道沿いの渓流の水を使ってシーソー式の唐臼「からうす」で陶土を砕き、ロクロを使って飛びカンナや独特の刷毛目模様の素朴で温かい焼き物が作られています。この陶土を下す唐臼の音が山間の集落にこだまして響き独特の音風景が作られていて日本の「音風景百選」にも選ばれています。所沢航空発祥記念館▼2016/08/06:これも現在進めている東北の科学館のリニューアル計画関連の調査です。埼玉県所沢市にある「所沢航空発祥記念館」です。所沢に1911年(明治44年)、日本初の飛行場が作られたので、航空発祥記念館として開設されました。ただ当時は飛行機がメインではなくて「軍用気球研究会所沢試験場」として400メートルの滑走路も作られたそうです。徳川好敏陸軍大尉が操縦するアンリ・ファルマン機が、高さ10メートル、飛行距離800メートル、飛行時間1分20秒を飛んだという記録が残っています。これが日本初の飛行場での飛行記録となっています。展示の内容は、ライト兄弟による人類初の動力飛行から、いろいろな国産飛行機などの記録やその実機、部品などが展示されています。フェライト科学館▼2016/07/02:「にかほフェライト子ども科学館」という科学館に行ってきました。秋田県の日本海側の南にある人口2000人ほどの「にかほ市」にある科学館です。なぜこの町にとても立派な科学館があるかというとTDKという磁気記録媒体のフロッピーディスクや録音/録画テープを作っている企業の創業者がこの町の出身で、科学館を作って市に寄贈したそうです。展示は館名のとおり磁性体材料のフェライトについての展示がメインですが、空気や波などの展示もありました。縦型の横波実験装置その中のいくつかの展示物は、私が昔国立科学博物館の展示計画せ設計したものと似たアイテムがいくつかありました。館の方にお話を聞いたら、科博の当時制作を担当してくれた会社が、この科学館の展示計画をしたということでした。展示室のガラス越しに見られるように幼児が安全に遊べるような部屋も用意されていて、子供連れでも楽しめる施設になっています。また屋外にいくつか体験的な展示物があり、地元では人気の施設のようでした。むつ原子炉室▼2016/07/02:本州最北にある科学館「むつ科学技術館」に行ってきました。この科学技術館は1969年に進水した、原子力船「むつ」で使用されていた原子炉が設置されていた原子炉室がそのまま移設展示されています。(現在は海洋地球研究船「みらい」)放射能を漏らさないための厳重な防護壁で作られた原子炉室で、大きさは直径14メートルの球体のような形で、重さは3000トンだそうです。科学館に隣接する岸壁から4000トンクレーンで、むつの船体から外して科学館建屋内に設置したそうです。上部には窓があり、中の様子を見ることが出来ます。青森県立三沢航空科学館▼2016/07/02:青森県三沢市にある「青森県立三沢航空科学館」を見学してきました。航空自衛隊の三沢基地に併設されていて、科学館のすぐ横に滑走路があり、かなりの頻度でジェット戦闘機が離着陸をしていて、その音も体に振動がビリビリ感じるほどすごく大迫力です。科学館の建物はまさに格納庫そのものという天井の高い大きくガラス張りの明るい建物です。展示は航空機が展示されている「航空ゾーン」、飛行についての科学の「テクノワールド」、光や温度などの科学の「アクティブフィールド」、そして電気や磁気、その他の自然科学を紹介している「ディスカバリーランド」の4つのゾーンで校正されています。展示されている飛行機はYS-11や世界記録を持つ航研機(原寸レプリカ)など殆どが実機か実物大のレプリカなのでとても迫力がありますし、いろいろな科学展示についても良くしっかりと計画されて作られていました。じっくり見ていると1日では足りないほどの展示の量です。青森県は広いので、津軽側からのお客さんが少ないので、なんとかしたいとのお話でした。確かに、八甲田山を挟んで向こう側は距離がありますからね・・Cookbook展示▼2016/07/02:むつ科学館の展示は、むつ関連だけではなく、1996年の開館時に、サンフランシスコにあるエクスプロラトリウムに発注して作った展示品が30数点あります。エクスプロラトリウムで発刊されているCookbookに描かれているそのままの、とても良い状態で維持されて展示されていました。エクスプロラトリムのハンズオンの展示は、暖かいぬくもりのあるシンプルな展示で、やっぱり「こういうわかりやすい展示はいいな・・」と思いました。東北新幹線▼2016/05/20:東北地方にある県立の科学館から「リニューアルを計画してるので、検討委員をお願いしたい」とのお話を頂きました。大変ありがたいお話なのでさっそくお請けしました。最近は設計デザインそのものというよりも、これまでの企画や設計、制作の経験からのアドバイザー的な仕事の依頼が多くなってきました。少しさびしいところもありますが、私のつたない経験がお役に立てるなら、とてもうれしいです。まだ進行中の物件なので、あまり具体的なお話を書けないですが、年内に何回か現地で検討会を開催するそうなので、これを機会に東北地方のある科学館をいろいろ調査してきます。イカス浮沈子▼2016/04/22:下水道関係の展示施設での夏休みワークショップのテーマについて相談が来ました。たまたま今春まで九州で進めていたのも、下水道関係の広報施設の仕事なので、下水道についての基礎知識もあるので、お請けすることにしました。子供向けのワークショプですので、下水道そのものというよりも水の中の泡だとかサイフォン現象だとかについてのアイテムなどで提案しようと考えています。小平ふれあい下水道館都内には下水道についての展示施設が2箇所あり、一つは東京都が開設している「虹の下水道館」という施設で、もう一つは東京西部にある小平市が開設している「ふれあい下水道館」という施設です。この「ふれあい下水道館」には、何と本当に下水が流れている下水本管の中に入れるのです。施設が下水本管の上に建っていて、地下5階まで降りて、直径3mほどの中に渡り廊下のようにブリッジがあり、下水管の中に入れるのです。ガラスで仕切られているわけでも無く、生の下水管の中の空気を体験出来ます。JICA教育展▼2016/05/23:JICAさんの提案デザインコンペに参加し、今回私どもの提案を採用して頂きました。東京市ヶ谷の「JICA地球ひろば」で2016/5月〜8月まで開催されている企画展「学び・未来・よりよい世界に!」の展示デザインをさせて頂きました。内容は、発展途上国などで、子どもたちの学ぶ環境を改善しようというテーマで、災害や紛争などで難民となっていたり、大人たちの無理解で学校に行けない子どもたちの実態を紹介しています。そうした実態に国連がUNICEFを通じて支援したりしています。展示の計画の中で、こうしたいろいろな実態を知ると、私達に何が出来るのかを考えさせられてしまいます。ただ、こういった実態紹介とメッセージ的展示というのは、どうしても文章や写真などのビジュアル主体の展示になってしまい、来館者の興味を引きにくいので、多少でも展示物に触れて、動かして、なにか記憶に残ってもらえるような展示を考えました。もし、お時間がありましたらご高覧頂ければ幸いです。長崎市科学館▼2016/02/10:長崎市科学館のリニューアルのお話があり、ちょうど別件で福岡に出張があったので長崎に寄って科学館を見てきました。科学館の開館はかなり古く1997年なのでもう20年経っていいます。展示のテーマは長崎の植生や地質などの自然史から、天文宇宙と幅広いのです。理工系の展示は無く理工系に多く見られるハンズオン展示も少なかったです。今回のリニューアルではそのあたりも盛り込みたいのではないかと思割れます。展示室は扇型の形をしていて、入口は扇のカナメの部分から入るようになっています。中に入ると展示室内の天井はとても高くフロアは4段ほどの高さの違うフロアになっていてスロープや階段で登りながら見学することになります。一番奥にサイエンスショーのコーナーがありました。カマキリロボット入ってすぐの所に巨大な動くカマキリの模型がありましたが、なかなかよくできていました。また地質のところには「褶曲」という地層が圧力で曲がって出来た地形の実物大レプリカがあったります。途中には地震体験装置があり、大型スクリーンの付いたステージに10人ほどが座りステージ全体が揺れ動くという装置です。これはあまりリアリティありませんでしたが、もう一つ宇宙のコーナーに座席が映像とシンクロして動く装置があったのですが、名前は忘れましたがこちらは結構強烈に動きました。原色の階段科学館の建物自体は環境デザイン研究所という、全国の科学館を多く手がけている建築事務所の設計なのですが、展示室などのインテリアのデザインや材料などが、同じ時期に作られた多摩六都科学館と似た部分が多かったです。まあ両方とも同じ設計事務所の設計なのですが、共通のディテールだから設計のコストダウンが出来たらろうな・・・などと思ってしまいました。 JICAボランティア展▼2015/12/31:2015年も大晦日になってしまいました。今年も色々な仕事をさせて頂きました。JICAの関係で活動紹介の展示の計画や、新しい科学館計画のお手伝いをさせて頂いていた福岡では、また別件でお仕事をさせて頂いたり、ノーベール賞を受賞された梶田先生の関係のニュートリノを紹介するお仕事など、いろいろな仕事に恵まれて、念願だったエクスプロラトリウムにも行くことができた実りの多い一年でした。来年もまだまだいろいろやってゆきたいと思います。▼2015/11/24:カルフォルニア自然史博物館は屋上に芝生の小山がある特異な建築です。その屋上の小山の下は、地下から屋上までの巨大なガラス球体が収まっています。その球体の中は歩道があり、水中から地上、樹木層、樹冠層となっていて地球の生態系を構成したバイオスフィアのイメージのようです。地下には巨大な水槽があり魚が泳いでいる様子を見ることが出来ます。その水槽の裏側に回ると水槽の下部のアクリルが展示室内に飛び出していて、魚が回遊してきたり、貝類やイソギンチャクなどの生態を見ることが出来るのです。地上階では地球そのもののについての展示で、地球の構造や動物の剥製なども展示されていました。展示としてはかなりダイナミックなハデな展示ですが、わかりやすいかというとどうなんでしょうね。圧倒されたことは確かです。TEC Museum▼2015/11/17:シリコンバレーの中心地、サンノゼに行きました。サンフランシスコから70Kmほど離れてますが、電車の本数も多いです。ここにはTEC Museumという科学館があり、シリコンバレーにあるハイテク企業など300社が出資して作られたテクノロジー系の科学館です。内容は電子工学、宇宙探査、テクノロジー、ロボット、素材やバイオなどのテクノロジーをテーマで構成されています。この写真のアイテムは宇宙船のドッキング体験の展示で、エアホッケーのように床からの空気で少し浮いてる仰向けの寝台のような椅子に寝て、手元のジョイスティックで自由な方向に移動出来るのですが、ピタッと止まる事は難しく惰性で動いてしまいます。TEC Museumこの椅子に座りジョイスティックを操作して天井に設けられたターゲットに座席から出ているレーザーの光を合わせるという体験アイテムで、宇宙船のドッキングゲームのような体験アイテムです。他にもセキュリティの展示として暗号のしくみとかシリンダー錠の仕組みを紹介する展示などがありました。エクスプロラトリウム▼2015/11/30:エクスプロラトリウムから帰ってきました。いや〜素晴らしかったです。大いに刺激を受け、たっぷりとエネルギーを充電させてもらいましたので、気分一新でさらに楽しい科学館の設計にチャレンジして行きたいと思います。そもそもエクスプロラトリウムは1969年にできた科学館(科学教育館?)ですが(2013年に現在地に移転)、とても革新的な科学館で、日々独自な体験的な科学アイテムを開発していて世界中の科学館に影響を与えているのです。展示物の制作にあたっては科学者だけでなくアーティストも参加して、いろいろな展示を企画し、制作も館内にある工房でされています。館内もとても広くいろいろなテーマに分かれているのでとても1日では廻りきれないほど広いのです。物理系の展示、感覚系の展示、植物系の展示、生物系の展示など広いジャンルを扱っています。私はこの科学館の企画設計をするようになったきっかけも、この館の存在を新聞や本で知って、こうした施設を計画するのを仕事にしたいと思っていたのです。ただ自営業ですと、時間もお金も無かったですからなかなかサンフランシスコまで行く事ができませんでしたが、ようやく念願かなって見に行くことが出来ました。▼2015/11/17:エクスプロラトリウムこの虹色に輝く展示室は、展示室の高い窓に分光フィルムが貼ってあるようで、外の光がそのフィルムで虹色に分光されて、それが室内に虹色の光を映し出しているのです。この辺の感覚もすごいな・・と関心しました。サンフランシスコには3日滞在して3日ともじっくり時間をかけて楽しんできました。エクスプロラトリウム▼2015/11/17:明後日11/19よりサンフランシスコの科学館調査の出張に行きます。この科学館の設計という仕事を始めた35年前から行きたかった科学館「エクスプロラトリウム」など、シスコ周辺の科学館を調査してきます。30年前のもっと感受性の豊かな時期に行っていれば私のデザインセンスも変わっていたでしょうが、当時は忙しくて時間的にも、また予算的にも余裕がありませんでした。今回の調査出張の報告は、またあらためてさせて頂きたいと思います。福岡市ホームページ▼2015/10/30:なかなか公開出来ないでいた仕事は福岡市の新しく出来る科学館の計画でした。民間活力を利用して行政負担を少なくしようということでPFIという形式の事業で始まり、その事業への参加者を絞り込むための資料整理などのお手伝いです。一応私の事務所で30年以上にわたって、いろいろな科学館を作って来た実績を評価され、検討チームに参加させて頂くことになりました。で、先日ようやく優先的に市と交渉できる事業者が選ばれたのです。選ばれた事業者はひと段落ですが、今後は、その提案内容が今後の活動の標準となってしまうので、大変だと思います。▼2015/10/06:先に書いた葛西臨海水族園のマグロの件から、バタバタと仕事が忙しくなってしまい、年明けの更新もしないまま10月に入ってしまいました。その間、何も仕事をしなかったわけではなく、いろいろとさせていただいたのですが、なかなか施設のオープン前に関連情報を書くわけにも行かず、あっという間に月日が過ぎてしまいました。その中でも大きな九州地方に新しく出来る科学館の仕事も大詰めです。▼2014/12/20:とても残念な事が起こっています。夏から公開している葛西臨海水族園の大きな水槽で飼育されているマグロなどが、次々と原因不明で死んでしまっています。水槽にはクロマグロ以外にもスマ、カツオなども一緒に飼育されているのですが、これらの魚も次々と死んでいます。水族園でも原因を究明しようといろいろと手を尽くされているようですが、いまだに原因は不明だそうです。マグロ展 公開▼2014/08/22:今回の展示会は「クロマグロ」がテーマなので、長さ3mの巨大なクロマグロの模型がアイキャッチです。展示室はマグロが水揚げされる漁港の市場のイメージで展開しています。会場風景マグロの生態や、漁法、マグロの体、マグロについてのQ&A、そして世界初の水槽内でのクロマグロの産卵についての紹介、そして、資源としてのマグロなど、マグロをいろいろな視点から紹介しています。日本の食卓にとって欠かせないマグロですが、このまま行くと絶滅危惧種に入ってしまい、食べることができなくなるかもしれません。そこで、改めてマグロについて知ってもらおうという企画展です。▼2014/06/02:先日よりまた新しい企画展のお手伝いをしています。今回のお仕事は科学系ではありますが、生物系のそれも水族園のお仕事です。最初は夏休み向けの企画展だろうと思っていたのですが、具体的にお話を進めていたら来月の月末から来年春までのロングラン企画展でした。なんと「開園25周年記念特別企画展」ということでした。関東圏での「水族園」といえばおわかりかと思いますが「葛西臨海水族園」のお仕事です。臨海水族園といえば何と言っても「マグロ」の泳ぐ大水槽ですね。企画展のオープンは7/24日です。お楽しみに。クロマグロ▼2014/04/24:年が明けてからだいぶ経ってしまいましたが、設計事務所としてはなかなか正式公開前に公開できない物件をお手伝いさせて頂いていて、このホームページも手付かずでした。とりあえず紹介できるのは、ここ数年お手伝いさせて頂いていた川崎駅前に企業科学館が先日オープンしました。以前の科学館は、川崎駅からバスでちょっと乗るという不便な場所でしたが、今年度に川崎駅前の新しい立地に科学館が移転して、入場料も無料となって、新しい駅前科学館となってオープンしました。春休み中に見てきましたが、多くの子供たちや、海外の方の視察と思われる団体が多く見られました。他には北の方に立地する科学館のリニューアルのお手伝いをしていて、こちらも順調に進んでいます。来春あたりにオープンの予定です。他にも東京西部地域の科学館でのプロジェクトもお手伝いさせて頂いていて、既設の科学館も独自性を出そうと、いろいろと工夫をされているので面白いかも知れません。つくづく科学館はオモシロイです。冷蔵庫のカットモデル▼2014/03/17:この春に西東京市にある多摩六都科学館の企画展のお手伝いをしました。身の回りのいろいろな道具や機器のしくみを展示する「暮らしの中のしくみ展」という企画です。いくつかの家電製品などのカットモデルを展示したり、それぞれの道具の中にある技術者のこだわりや工夫などをいろいろと紹介するものです。写真は、冷蔵庫のカットモデルですが、昔の冷蔵庫は背面に黒くて細いパイプがクネクネと回っていて庫内の熱を外に出していたのですが、今の冷蔵庫には、そういう放熱部というのがありません。その代わりに外側のパネルのすぐ内側に放熱パイプが接するように配置されていて、外側パネルにそってウネウネと回っているのです。これは、放熱はもちろんですが、ドアの近くなどに周囲の湿気が結露してしまうのを防ぐ意味もあります。ちょっとした発見でした。ふり向く午pdfダウンロード▼2014/01/01:明けましておめでとうございます。今年も科学の面白さを体験してもらえるような展示をいろいろと作って行きたいと思います。社会的には科学教育の重要性は益々重要になってきています。そうした「教育」というような堅苦しい話ではなくても、身の周りにもいろいろな面白い科学現象はたくさんあります。そうした科学の面白い話や見方などを、いろいろなアイデアでお応えして行きたいと思います。そんなわけで、今年もちょっと肩の力を抜いて、単純に科学を楽しんでもらうお手伝いをしたいと思います。 ▼2013/12/31:いよいよ今年も終わりです。科学館などの公共施設は、このところ新しい施設は非常に少なくなってきていますが、限られた予算での部分リニューアルはボチボチあります。そうした小規模な物件は、私の事務所のようなところでは経費も少なくできるので、時々問い合わせがあります。今年もそうした問い合わせもいくつか頂き、お手伝いさせて頂きました。来年も、そうした傾向は続くと思いますので、もっともっと低コストでできる科学展示の方法を研究して開発してゆきたいと思います。本年もいろいろとありがとうございました。▼2013/12/24:なんだかんだと過ごしているうちに、今週で今年がほぼ終わりという年末になってしまいました。今年は大きなプロジェクトはありませんでした。北日本の物件も順調に進んでいます。しかし、以前のように大きなプロジェクトが始まると1〜2年はそれに専従して仕事するというような仕事の進め方は出来なくなってきていて、その時間の中での細切れの時間をやりくりしてゆくというような余裕がある進め方は現在では難しいですね。経験がある人はそれなりのレベルの物を作れるでしょうが、経験の少ないデザイナーにとっては、経験のある人からの指導を受ける機会が少なくなってしまいそうで、勉強する機会が少なくて気の毒に思います。今年もあと数日です。気を緩めないで仕事してゆきたいと思います。▼2013/10/02:先日、当サイトを見ていただいた某大手企業の方が、自社製品の体験展示について、相談に乗ってほしい・・とのお話を頂きました。体験展示の方法を考えるのが、三度の飯よりも好きなので、よろこんでお手伝いさせていただく事になりました。ただ、企業さんのいろいろな秘密事項にも関わるので、ここで具体的なお話をさせて頂く訳にはまいりません。その施設が公開されればご紹介できるかもしれません。悪しからず・・北日本の科学体験施設▼2013/09/30:先日参加させていただいた北日本にある科学系展示施設の仕事は、なんとか取れました。これから限られた予算と与件の中で、どのように具体的に作ってゆけるかが私たちに課せられたミッションです。出来るだけ人件費をかけないで、子供たちに記憶に残る科学の体験をしてもらうかです。▼2013/08/15:夏の前に北日本にある科学系展示施設でのリニューアルコンペのお話があり、お手伝いさせていただく事になりました。時間もしんどかったのですが、内容も面白いのですが、なかなかにしんどかったですが、何とか期限までに提案書を納めました。久しぶりにしんどいコンペでした。▼2013/08/18:トップページの更新がなかなか出来なくて、なんと今年の元旦以来の更新となってしまいました。その間何も仕事をやっていなかったわけではなく、昨年末にコンペで取った中部圏の科学館のコーナーリニューアルや、いくつかの科学館の計画のお手伝いをさせて頂いておりますが、なかなかWebで公開出来ないでおります。もう少し公開出来るようになりましたら、またご紹介したいと思っております。▼2013/01/01:明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、今年はどんな仕事にめぐり合えるか、楽しみです。地熱発電のしくみ模型▼2012/12/31:今年も今日でおしまいです。このところ更新が滞っていましたが、秋口から2件ほど、面白い仕事をさせていただいていたので、ちょっと更新がノビノビになっておりました。一つは地熱発電のしくみを紹介する展示物を作るお仕事でした。2011年の大震災による福島原発の大事故の後、いろいろな再生可能エネルギーを模索されていて、その中でも地熱という火山国日本にある無尽蔵なエネルギーの利用を促進しようということです。地熱発電については岩手県にある葛根田地熱発電所には行った事もあり、ある程度は知っていましたが、あらためていろいろと勉強して、なかなか面白かったです。もう一つは中部圏にある科学館の1コーナーのリニューアルです。巾5m奥行き3.5mほどのスペースに、限られた予算で「力に関する展示物を・・」という条件の設計プロポーザルのお手伝いです。こちらも私の好きな物理系の展示の計画なので、予算的にはちょっと苦しかったですが何とかゲットすることが出来ました。この調子で、来年も面白い仕事をいろいろとやりたいと思っております。皆様、良いお年をお迎えください。多摩六都科学館「元素展」▼2012/08/31:多摩六都科学館の夏の企画展「元素 元の素ってな〜に?」の展示のお手伝いを少しさせていただきました。多摩六都科学館は東京の西東京市にあり、小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市(旧田無市・保谷市)の五市によって設立・運営されている科学館です。住宅地にあるので、来館者の年齢層は低く小学生や中学生が多く来館されます。そのため展示内容は、とにかく「元素ってなに?」ということを漠然とでもイメージを持ってもらうことに主眼を置きました。今回は計画だけでなく、会期中に何回か実地に展示説明のお手伝いもさせて頂き、いろいろなお客さんのお話を聞くことが出来、とても勉強になりました。たまたま、同じタイミングで、上野の国立科学博物館でも「元素のふしぎ」という特別展科博「元素のふしぎ展」が開催されていて、そちらを見学された方も多かったのですが、まあ、展示規模は科博とは比べ物になりませんが、コンパクトで、子どもにも親しみやすい・・と、結構好評でした。展示の現場に立って、いろいろな来館者の生の声を聞くことが出来るのはとてもためになりました。HONDAの一輪車▼2012/08/03:HONDAが開発した未来型の一輪車「UNI-CAB」に試乗してきました。お台場の日本科学未来館で行われた試乗会には、インターネットでの申し込みの方々が30人ほど集まって、開発者の説明を聞いて、試乗させてもらいました。全くの一輪車で、自立的に立っています。それにまたがって腰掛けて、足をペダルに乗せると走行準備完了です。体を前に傾けると、前に進み、右のほうに行きたければ、そちらに顔を向ける(重心を移動させるのですが)と、その方向に動きます。走行スピードは6K/hとのことなので、乗っていても全く不安は感じません。現在のマシンは基本的に屋内での走行を想定しているので、スピードも、デザインも、機械的な不安感は全く感じさせません。▼2012/02/14:昨年の春から進めいていた、愛知県が進めている先端技術研究開発施設「知の拠点」に作られた科学展示室がオープンしました。今回はデザインではなく展示プランニングを担当しました。知の拠点あいち 展示室この「知の拠点」には、シンクロトロン光施設があり、同じようなシンクロトロンのある岡崎の分子科学研究所の展示計画の経験を買われ、このプロジェクトに参加することになりました。分子研のシンクロトロンとは異なり、このシンクロトロンではコンパクトながらX線領域のシンクロトロン光が利用出来る施設で、学術研究向けではなく、民間の企業などが利用しやすいように開放された研究施設です。展示は、近隣の小中学生も対象としているため、基本的な電磁波という波の紹介から始まり、光の波長による見え方の違い、クーロン力やローレンツ力などの先端科学の基本の紹介、とシンクロトロンという装置の紹介、またこの研究所で研究されるナノテクノロジーなどの技術についての紹介などで構成しています。▼2012/01/10:明けましておめでとうございます。昨年は、東北地方での大震災と原発事故という大変な年でした。福島の原発事故は、その炉心の下で今何が起きているのかも分からないので、いまだに収束していませんし、今後の見通しも立っていません。大地震も、ある程度は予想されていましたが、その巨大さは、現代の科学では予見できませんでした。また安全と言われていた原子炉も甚大な事故を起こしてしまい、科学全体についての信頼感が大きく揺らいでいます。それでもここから学習して未来に備えるには科学による知恵しかありません。自然のいろいろな振る舞いや現象などを科学の目で見て、その不思議さ、楽しさを紹介して、多くの人に科学への興味を持ってもらえるよう、お手伝いをして行きたいと思います。大型ヘリカル実験装置▼2011/11/22:かねてより見たいと思っていた、先にご紹介した核融合科学研究所の「大型ヘリカル実験装置」の内部中を、念願かなって(趣味では無くて仕事ですが・・)ようやく見学する事が出来ました。《バーチャルツアーはこちら》先月に実験が終了して、超伝導用の液体ヘリウムの冷却を解除し、内部の真空を解除し、来週から内部の改造工事に入るというところで、内部の見学させて頂く事が出来ました。実験中は国際宇宙ステーションのある宇宙と同じ真空度(10のマイナス6乗)になっていて、そこをプラズマが走っているそうです。このヘリカル型核融合装置は、ドーナツ型の真空容器の外側に、らせん状に超伝導コイルを巻いてあるので、その内部は、超伝導コイルの部分が馬の背のような出っ張りとなっていて、それがらせん状に巻いている特殊な空間なのです。これまで見た事が無いような異次元の空間に、感動してしまいました。今は、福島原発で大変な事が起きていますが、ここで研究されている核融合というのは、安全性は高いのですが、まだ実用までには超えなくては行けない技術の山がたくさんあるそうです。それには多くの時間がかかるそうですが、そのために多くの方々に核融合という現象を理解して頂く事が大切だと思いました。核融合科学研究所▼2011/10/29:先日、岐阜県にある「核融合科学研究所」というところで一般公開があったので、行ってきました。「核」という名前が付いていても「核分裂」ではなくて「核融合」です。水素などの軽い原子核を、超高温(1億度)で超高密度にすると、原子核が融合して別の原子核が生まれ、そのときに発生する大きなエネルギーを利用しようという研究です。核融合には、いくつかの方式が検討されていますが、ここではヘリカル型と呼ばれる、螺旋状にねじった磁場の中をプラズマを走らせる方式が研究されています。このような特殊な磁場を作るために、ドーナツ型の真空容器の外側に螺旋状に超伝導電磁石を絡ませている複雑な構造です。そのために、この真空容器の内部に入ると、まるで大蛇か龍のお腹の中ではないかと思えるような不思議な空間になっています。近々にこの内部にも入れるかもしれませんので、そのときは、改めてご紹介します。今回は、本業の科学展示とは直接関係の無いお話でした。シンクロトロン遮蔽建屋▼2011/09/08:愛知県「知の拠点」に建設中のシンクロトロンの建屋を見学してきました。建物自体の工事はほぼ終わっているそうですが、シンクロトロンの装置は、9月末ごろから設置されるそううです。このシンクロトロンは、直径が22mほどで、比較的小型ですが、超伝導電磁石を導入することで、X線領域の光を得ることが出来るように設計されているそうです。前記の「分子研」のシンクロトロンUVDSORは紫外線領域なので、シンクロトロン遮蔽壁もだいぶ違います。このオレンジ色の遮蔽建屋の中にシンクロトロン装置が組み込まれて、放射光を取り出すビームラインは、壁にあいた穴から外に取り出します。X線が外部に漏れないように、天井も壁も厚さ50センチのコンクリートで囲われ、要所々には鉛のブロックが組み込まれています。このオレンジ色は、お聞きした話では、シンクロトロン遮蔽建屋が平面的に凸凹した星型なので、「カボチャ」のイメージで、中央のクレーンの柱が茎の部分の緑だそうです。あまりカボチャには見えませんが・・知の拠点パンフレットPDF▼2011/07/16:昨年、岡崎市にある「分子科学研究所」の展示室の展示計画をさせて頂きましたが、この度同じ愛知県の瀬戸市に建設されている「知の拠点」という研究施設の中にある展示室の展示計画をお手伝いさせて頂く事になりました。この施設については、私も詳しくは知らなかったのですが分子研よりも少し大きな、直径22メートルほどの硬X線領域の放射光に対応したシンクロトロン装置が計画されているそうです。分子研 UVSOR(ちなみに分子研のシンクロトロン装置 (UVSOR)は直径15メートルほどで、極端紫外光領域に対応) そこで、分子研展示室や木津の光科学館(ふぉとん)などで光科学関係の展示計画をさせて頂いた経験などから、お話を頂きました。私もとても好きなジャンルの展示でもありますので、今後の計画の進行についても、時々ご紹介させて頂きたいと思います。名古屋市科学館▼2011/04/28:かなりタイミングを逸してしまいましたが、先月の19日に名古屋市科学館の新館がオープンしました。私も展示計画の一部をお手伝いさせて頂きました。とても大きなプロジェクトだったので、計画期間も長く、私も2007年から参加させて頂いていました。オープンの直前に東北北関東大震災があり、続いて福島原発のトラブルの映像を見ていると、自然の巨大なエネルギーの前で原子炉の暴走を止められないでいる科学技術の限界を感じ、子ども達が科学技術に対しての信頼感を失ってしまうのでは・・という危機感を感じます。あらためて科学技術におごらず、自然のしくみを真摯に観察して理解するような展示体験を考えて行きたいと思いました。▼2011/01/23:テオ・ヤンセンという、風の力で動く「ビーチアニマル」という動くオブジェを作っているアーティストの展示会が、お台場の「日本科学未来館」で開催されていたので(2011/02/14まで)、先日見てきました。ビーチアニマルこの展示会はフジTVがスポンサーになっていることもあって、何回かテレビで紹介されていたので、ごらんになった方も多いかと思います。このオブジェの特徴は、独特のリンク機構を組み合わせた巧妙な脚のメカニズムにあります。脚のメカニズム初期のバージョンでは、脚部には自走するためのメカニズムは組み込まれていないで、本体の動きによって脚が本体の移動する動きに合わせて動いていたのですが、最新のバージョンでは、脚自体にエアピストンとシリンダーが組み込まれ、自走する機能を持っていました。多数の脚が交互に動き、まるで生き物の歩行のように見えるので、作者は砂浜を動く「ビーチアニマル」と名づけています。思ったよりも巨大なオブジェ(20mほど)で、それが展示室の中で動くのは壮観でした。テオヤンセンのサイトでは、ビーチアニマルの進化の過程や、動画などもあります。私のブログでも紹介しています。「年賀」振り向くうさぎ.pdf▼2011/01/05:明けましておめでとうございます。今日から仕事始めです。この春には前にも書いた中部地区の大きな科学館がオープンします。数年前から計画を進めて、ようやくオープンなので、とても楽しみです。 さて、今年は他にどんな科学のお手伝いの仕事と出会えるのか、楽しみです。
大型ウェーブマシン▼2010/12/27:今年の暮れは、去年から続いている中部地方の大型科学館の仕事で忙しく過ぎようとしています。その科学館は来春の3月にオープンなので、この秋ごろからは超追い込みモードで、毎週のように中部圏に出張して、工場で装置の実験や、解説用グラフィックの内容の打合せ、施工の細かい打合せなどをしてきて、ようやく現場に展示室の形が見えてきています。クラドニ図形いろいろな新しい展示装置もたくさん計画されていて、計画したとおりに動かなかったり、より効果的な展示装置となるように実験を繰り返して、ほぼ決まりました。年明けからは、展示の細かい調整や、実物展示の調整などの最終調整作業です。今年も皆様のおかげで、楽しい仕事に出会えました。ありがとうございました。・・・それにしても、今年はホームページの更新が少なすぎました。来年はもっと更新したいと思います。光の等高線▼2010/12/09:2001年に計画した京都府木津川市にある「きっず光科学館ふぉとん」に行ってきました。今年の春頃に、「仕分け候補に挙がったみたい」といううわさを聞いたので、とても気になっていたのです。そこで京都出張で一日自由時間が取れたので、寄って来ましたが、まだまだ健在でした。確かに京都府とは言っても、奈良との県境にあり、アクセスも奈良駅から車で20分ほどと、ちょっとアクセスが悪いこともありますが、内容としては自分で言うのもなんですが、結構楽しめると思うのですけどね・・。確かに私が行った時も人は少なかったです。日本でも少ない「光をテーマ」にした科学館ですから、もっと有効に活用して頂けるといいのですが、確かに内容としてはちょっと高度ではあります。でも小さい子供でも楽しめるアイテムもいろいろとあるので、このページをご覧になった方もぜひ行ってみて下さい。分子科学研究所▼2010/05/11:分子科学研究所の展示室は、ようやく完了しました。正式公開は、もう少し先になりますが、展示室の概要をこちらで見ることが出来ます。分子研で研究されている内容はとても高度で難しいのですが、そのままでは一般の人にはチンプンカンプンとなってしまいます。そこで多少無理してでも、研究内容に楽しく近づけるように工夫した体験装置を盛り込んでいます。中学生にはちょっと難しいですが、高校生以上であればだいたい内容が理解できるように計画しています。▼2010/01/28:前に書いた岡崎の施設ですが、いろいろな手続きを経て、ようやく施工に進む事になりました。展示アイテムには、もう少し実験して動作を確認しなくてはならないアイテムなどもありますので、これからそれらを実験したりして、製作に反映してゆきます。ただ年度末の工事になってしまったので、いろいろな業者さんも他の物件と納期が重なっていたりしてバタバタになってしまうのが心配です。 分子科学研究所▼2009/12/25:去年から進めていた愛知県岡崎市にある「大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 分子科学研究所」という、とても長い名前の研究所の、展示室の展示設計を納めました。この研究所は分子の働きや動きを調べたり、タンパク質形と機能の研究など、幅広い分子世界の基礎研究をやっていて、お話を聞いてもとても難しい内容でした。しかし、昨今の社会情勢の中でこのような公共の研究所が、何を研究し、どう社会に貢献しているかを多くの人に知ってもらう事がとても重要になって来ました。そこで新たに展示室を作ることになり、当方にご依頼があったという次第です。▼2009/12/04:先日、羽田空港のロビーの各所で、いろいろなテクノロジーアートの作家さんたちの作品を展示する「空気の港」というイベントが開催されていました。羽田の第一ターミナル、第二ターミナルと京急の連絡通路などのパブリックスペースを利用して各所に19もの作品が展示されていて、視覚のちょっとしたあそびや、羽田空港の各場所の炭酸ガス濃度を見せたり、空港に出入りする飛行機のシルエットを天井にLEDで映し出したりなど、とても面白いかったです。鈴木康広さん「まばたきの葉」京急の長い通路を利用して、音の伝わる早さを利用した体験展示や、「カルマン渦」という空気の流れの性質を利用した鈴木康広さんの作品「まばたきの葉」(写真)など、科学的な要素がさりげなくアートとして盛り込まれていて、とてもすばらしいです。このような科学の要素をシンプルに勉強的ではなくメッセージ出来るような展示をいつかはやってみたいと思います。タンパク質のオブジェ▼2009/08/31:現在、生体の分子関係の展示の計画をしているのですが、なかなか難しいです。なんせ、分子というのはミクロの世界で見えないのですし、どうしてもグラフィックや映像などに頼らざるを得ないので実感が乏しいと思うのです。いろいろと調べてみたらニューヨーク州にあるコールドスプリングハーバー研究所という歴史のある生命関係の研究施設の庭には、このようなタンパク質のオブジェが置かれたりしているようです。タンパク質というのはコンピュータグラフィックでよく見るのですが、不思議な形をした立体ですから、それが、こういうような等身大の大きなオブジェとしてあると、なんとなく面白いですね。《オブジェ画像:東北大教授 大隈典子さんのサイトより引用させて頂きました》▼2009/06/04:先日、この巡回展のお手伝いをさせて頂きました。まずは東京上野の国立科学博物館で 5/30日から始まりました。宇宙の謎を解き明かす今後の巡回スケジュールは、仙台市天文台 7/25〜、新潟県立自然科学館 9/5〜、名古屋市科学館 10/17〜、大阪市立科学館 12/5〜と来年の1月まで巡回します。この巡回展のテーマは、現在の宇宙観測が「可視光」から、赤外線や電波など「いろいろな波長の光」を観測して、より遠くの宇宙のことや見えていなかった宇宙の様子が分かるようになってきた・・というような内容です。光での観測だけではなく、コンピュータによる計算天文学による成果なども展示されています。▼2009/02/17:松本秋則タイオン温度を可視化したすばらしい展示を見ました。先日、造形作家の「松本秋則」さんという方の個展を見てきました。その展示会は「タイオン演奏会」というのですが、「タイオン」とは写真のようなオブジェなのです。この「タイオン」は、その真下で見ている観覧車の体温が作る上昇気流を羽に受けてゆっくりと回るのです。そして、その羽と連動した腕木が放射状に並んだ竹の棒の植えの棒を転がして音を奏でます。自分自身の「体温」という温度を、可視化し、さらに音に変換するという「温感」から「聴覚」という変換がとても素晴らしいと思います。▼2009/01/01:明けまして、おめでとうございます。本年もよろしくどうぞ。3枚のカードで作る立体今年は早々に新しいプロジェクトが始まるので、とても楽しみにしています。展示設計を30年やっていますが、まだまだ力不足を感じています。科学館を見に来てくれる子供たちのためにも、もっと勉強して、さらに良いものを作れるように努力してゆきたいと思いますので、よろしくどうぞ。▼2008/12/30:今年もあと一日となってしまいましたが、今年は2007年から継続していた科学館の新館展示計画に参加していて、8月に設計が完了しました。展示工事の着工は来春からで、完成は2011年の春の予定です。また秋口には、このホームページをご覧になった科学系の公立の機関から広報展示室の展示設計の依頼が直接コンタクトでありました。年末には科博の企画展の提案コンペに参加して当選したりと、社会情勢はいろいろと大変な年ですが、私としてはとても良い年でした。JR鉄道博物館▼2008/11/06:先日、大宮の「鉄道博物館」に行ってきました。ちょうど連休の最中だったので、家族連れでとても混んでいました。見ての印象としては、とても解説が少なくて、私としては物足りない印象でした。まあ、実物の車両やSLなどがあり、圧倒的に存在感があるので、細かい解説などは別に調べなさい・・ということなのかもしれません。▼2008/09/01:昨年の夏より進めていた某市の科学館プロジェクトも設計作業は完了しました。今回の計画もそれぞれのアイテムでの体験性はそれなりにあると思うのですが、少しデザインをしすぎてしまったかな・・という思いがあります。いつも思うのですが、なかなかアメリカのエクスプロラトリウムのような、不要な意匠をそぎ取って、現象そのものにじかに触れられるようなデザインの体験装置を計画するのはとても難しいです。これはデザインの問題だけでなく、いろいろな現象についても知識を深め、必要に応じて模型での実験などをして思考錯誤しながら進める必要があるかと思いますが、とにかくもっと勉強しないといけませんね。▼2008/07/19:うっかりしていたら、前回の更新から半年も過ぎてしまいました。去年より進めている某市の科学館のプロジェクトも締め切りが目前となってきて、とても忙しくしています。この科学館は全部で7フロアあり、私はその中の理工系の展示を担当しています。理工系の展示アイテムなどは、ある程度「定番」というようなアイテムがあります。そうした「定番」アイテムは、これまでに幾つも作っているのですが、作るたびに「もっと面白くならないか・・」などととても迷います。▼2008/02/29:年明け早々から現在進めている科学館のプロジェクトの作業で忙しくしていたら、もう2月もおしまいになってしまいました。現在進めている科学館も理工系です。物理系のテーマというのは体験展示の装置にしやすいのです。化学系も何とか体験展示にしたいとかねがね思っているのですが、基本的には化学反応などのリセットが簡単に出来ないので、難しいのです。仙台の科学館ではちょっと大掛かりな自動装置で、香料の調合や、ルミノール反応など、いくつかの化学実験を見せています。維持管理は大変だと思いますが、がんばっているな・・と思います。▼2008/01/04:新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくどうぞ。昨年もいろいろな科学館の設計に参加することが出来ました。また、上海の科学館をはじめ、旭川や釧路などの科学館、旭山動物園などを見学してきましたが、まだまだ勉強が足りないとつくづく感じています。今春は、現在進めている科学館の設計作業が追い込みに入りますので、よい施設がつくれるようにさらに気を引き締めて行きます。上海科学技術館
▼2007/11/10:上海の科学技術館に行ってきました。上海科学技術館は2001年12月にオープンし新しい科学館です。《写真アルバムはこちら》自然史から人体、生命、情報、理工と幅広いジャンルを網羅しているとても大きな科学館で4時間の予定で見学したのですが、とても大きく広いので、駆け足でした。展示設計はアメリカの展示会社だそうです。まだ中国はこうした文化施設のインフラが整備されていないのですが、2010年の上海万博もあり、今後は多くの科学館が作られてゆくでしょう。▼2007/09/30:科学館などの公共施設の仕事を受注するにはプロポーザルと言って、全体の概略予算の中で、概要計画を提案して、その提案内容で採用不採用が決まるというようなプロセスでプロジェクトを受注します。そのコンペやプロポーザルなどの作業は、大変なマンパワーと予算を使うので、私達のような小さな事務所で受けることはとても難しくなっています。そこでそうした仕事をこなせる会社のプロジェクトに参加して、一翼をお手伝いするだけですが、それらを勝ち抜いてゆかないと、仕事になりません。今回そうしたプロセスを経て、新しく大きなプロジェクトが決まりました。まだ詳細はお話できませんが、私にとってはこの業界に入って最初に手がけたとても思い出の深い施設でもあり、どうしても今回の計画には参加したかったので、プロジェクトが取れて、またそれに参加することができてとてもうれしいです。今後2年ほどかかります。世界の情報を飲み込む-Boogle▼2007/06/10:仕事で関係のある三重県のデザイン事務所のサイトを見ていたら面白い企画をやっていたので、早速応募、出品してみることにしました。昔からある蚊取り線香のブタ「蚊遣りブタ」をモチーフにした造形イベントです。久しぶりの粘土細工の工作で楽しかったです。名づけて「世界の情報を飲み込む-Boogle」ドラム缶つぶし▼2007/03/10:先日住いの近くの児童センターで、空気圧の実験の定番「ドラム缶つぶし」をやりました。普段は計画するだけで、いろいろな現象や実験の話は知っていたり聞いたことがあっても、実際に自分で実験してみるということも科学館の設計には大切ですね。なかなかに面白い実験でした。詳細は >>ブログで▼2007/02/26:私の仕事は公共工事が多いので、2月末になってきて年度末が近き、仕事の追い込みでなんとなくあわただしくなってきてます。私の事務所では現在国内の某施設のリニューアルについての計画を進めておりますが、とてもここに書くわけには行きません。近年は公共事業が縮減しているので、小さなパイを同業他社さんが追いかけていますからね。他にもいくつか進めていますが、これらが全部、春から動き出すといいですが・・どうなりますやら。イノシシの答え▼2007/01/01:明けましておめでとうございます。旧年中は大変にお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。今年は年賀状とWebの連携を試みてみました。この左の画像をクリックすると、アニメーションが動きます。内容的にはイマイチかもしれませんが、お楽しみください。
▼2006/12/30:いよいよ2006年も残り2日です。今日は、この年末に忙しくて手をつけられなかった年賀状を作っています。今年を振り返ってみますと、今年は中国のプロジェクトに始まり、年末も追われました。しかし、中国というこれからますます発展するであろう国のプロジェクトに参加できて、とても貴重な経験が出来ました。また来年も大小いろいろな計画に参加して少しでも社会の役に立てればと思います。▼2006/12/03:前回ここで書いた海外のプロジェクトは中国の地方都市に作る科学館のプロジェクトです。かなり忙しいスケジュールで、作業量も多いのですがこれまでの経験を生かせるので、とても楽しいです。またこれは別件ですが、中国の(・・とは言ってもこれは日本の「中国地方」=山陽地方)ですが、これまでに無かった資料を展示する小さな博物館を作りたいという話が来ました。この件で先日現地調査と、打合せに行ってきました。▼2006/08/23:先月まで忙殺されていた海外科学館プロジェクトのコンペは、なんとか獲得できました。短期決戦の仕事なので来月からこの仕事で、また追われる日々が続きそうです。国内でも大型科学館の話もあるので、そちらもやりたいし・・どうなりますやら。▼2006/07/27:今、コンペの締め切りに追われています。4月に書いた大きな科学館のプロジェクトで、その作業です。私の専門は理工系の科学館ですが、いつやってもコンペはシンドイです。でもコンペを勝ち取らないと仕事になりませんからね。結果が分かるのは8月の末頃になるでしょう。さて、どうなりますやら。果報や寝て待て・・▼2006/05/06:先日計画した光をテーマにした企画展「Colrsof Light」展に行ってきました。詳細は >>ブログで▼2006/04/19:新しく科学館のプロジェクトが動き出しました。かなり大きな科学館で、非常に楽しみです。まだ具体的な詳細を公開出来る段階ではないので、おいおいご紹介します。▼2006/03/30:都内の科学展示施設で光の色と科学をテーマにした春休み向けの企画展を計画しました。いろいろな光源を分光してみたり、赤い光と青い光の違いなどをテーマにしています。詳細は後日・・▼2006/03/15:年初来更新していなかったので、3月まで新年の挨拶が出ていてマヌケでした・・・先日、一昨年より計画を進めていた「「郡山ふれあい科学館」の改修工事が完了して、OPENしました。今回のメインは「びっくり実験ラボ」というスタジオを作ることで、この科学館では従来から実験実演を多く開催していていたのですが、今後はさらに実験実演主体の科学館へなってゆくと思いますので、楽しみです。▼2006/01/01:新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。さて、昨今の公共事業の縮減で、博物館などのプロジェクトも少なくなって来て、今後はさらにその質を問われるようになって来ています。私たちもその責任を自覚し、さらに勉強し、よりよい施設を作るように努力してゆきたいと思います。
▼2005/11/11:旋光という現象を見る装置を作りました。科博で2005年11月12日(土)〜12月18日(日)に開かれた企画展「日本の科学技術者展」の展示物で、溶液の濃度を調べるのに、旋光という現象を利用して計る装置(旋光計)があり、その原理体験装置を作りました。▼2005/10/21:科博新館の展示工事の記録が、科博のホームページで紹介されています。私も写真に写っていました。新館II期展示レポート地下三階の様子の写真中央のデニムシャツを着ているのが私です・・▼2005/09/16:なんと、国立科学博物館の新館の展示デザインが、あの工業製品によく見られるグッドデザイン賞「Gマーク」にを獲得したそうです。日本産業デザイン振興会のサイトで10/3より紹介されています。博物館の展示のデザインで、このような賞を獲得出来たのは大変に珍しいことです。だからと言って私のところに賞状や楯がもらえるわけではありませんが、ありがたいです。▼2005/08/03:当事務所も設計に参加させて頂いた国立科学博物館の新館2期プロジェクトについて、「日本ディスプレーデザイン協会」(DDA)より大賞「グランプリ」を頂くことになりました。また、同時に「研究開発賞」というのも頂いたようです。とりあえずはありがたいことです。▼2005/07/14:愛知万博に行ってきました。当たり前ですが、混んでいてメジャーなパビリオンは見られませんでしたが、マイナーなパビリオンをいくつか見ましたが、立たされての映像ばかりでいやになりました。多少でも実物展示があると、興味を持ってみることができるのですが、イメージ映像みたいなのばかりで閉口しました。レポートは >>こちら▼2005/07/06:まだ正式発表されていないので(たぶん8月ぐらいに発表かと・・・)、あまり大きな声では言えないのですが、科博の新館二期の展示設計で、なにやら賞が頂けることになったそうです。計画の一翼を担った当社としても嬉しいですね。▼2005/06/25:横浜こども科学館を見てきました。去年一部の展示コーナーのリニューアル提案コンペがあり、私もそのコンペに参加したのですが、選外となってしまった。そこで、勝ち組がどのような展示物を作ったのかを見てきました。「あれならば私の方が」と思ったのはもちろんです」詳細は >>ブログで・・・▼2005/06/21:自然エネルギーの里(?) 大分県日田市の小鹿田(おんた)に行って来ました。レポートは >>ブログで▼2005/06/17:ホームページをほぼ5年ぶりに全面リニューアルしました。紺屋の白袴で、なかなか自分のサイトに手を掛けられないでいたのですが、今後は見て頂いた方に少しは楽しめるような記事を増やしてゆきたいと思います。
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