・・・博物館・科学館は楽しいよ!

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展示設計って何?-その1:展示設計という仕事

展示設計という仕事

建築関係の設計というと、住宅やマンション、ビルなどの建物を作る「建築設計」という仕事はよくご存知でしょうが、それ以外に、お店などの設計をする「店舗設計」という仕事もあります。
そして、それぞれに意匠設計(デザイン)、構造設計、設備設計など分かれています。
そうした設計業務の中に「展示設計」と呼ばれるジャンルがあります。「ディスプレーデザイン」とも呼ばれます。
「展示設計」という言葉は、あまり聞き慣れないでしょうが、博物館の計画だけではなく、博覧会等の展示の設計であったり、展示会のブースの設計やショールームの設計、ショーウインドウのデザインなどの設計業務も含まれます。
私も正直、この業界の仕事をするまで、こういう仕事というのは知りませんでしたが、よく考えれば、だれかが設計しないと物は作れませんから昔からあった仕事なんでしょうね。
ただ、あまり聞き慣れないので、人に仕事を説明するのに苦労します。
その中で、リブデザインがもっとも得意としているのは「博物館や科学館」の展示計画です。

博物館と科学館の設計

博物館展示室検討用模型博物館も科学館も似たようなもんだ・・と思われるかもしれませんが、大きな違いがあります。
それは「博物館」では、基本的に「モノ」を展示しています。古文書であるとか、ヨロイや刀などであったり、何らかのコレクションなどを展示して来館者に観てもらいます。
このように博物館には「モノ」が絶対に必要ですから、思い立っても簡単には出来ません。歴史系の博物館であれば、歴史資料のコレクションが必要であり、テーマ博物館であれば、それなりのコレクションが必要となり、収集に時間も費用もかかります。

一方、「科学館」では、展示するのは、基本的には「モノ」ではなく「アルキメデスの原理」とか「万有引力の法則」などの理論であったり現象であったりします。
科博展示のための実験風景そのような「形の無いモノ」を展示するために展示計画にあたっては、「どうやって、この現象を見てもらおうか」とか、「この理論をどうやって理解してもらおうか・・」などと、いろいろに見せ方を工夫しなくてはなりません。
このように実物のコレクションが無くても、お金さえかければ、科学館はどこにでも作れるので、近年各地に増えたのです。
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